こと座流星群:20…
こと座流星群が4月22日ころにピーク
こと座流星群とは?
こと座流星群は太陽の周りを約400年周期で公転するサッチャー彗星が母天体となる流星群で、2021年は4月22日に極大日となる見込みの流星群です。
例年、それほど多くの流星が見られる流星群ではないのですが、ときおり多くの流星が流れる年があります。
過去には1時間あたり90個もの流星が観測できた年もあります。
こと座流星群ピーク日の条件
こと座流星群は毎年4月22日か23日ころにピークを迎えます。
2021年のこの日は、月齢が10となっており月が明るく、条件としてはあまり良くなさそうです。
この日、こと座が北東の空に昇ってくるのが午後9時ころで、そのとき放射点はこと座の右上あたりになります。
この時間帯がピークとなりますが月が明るく観測しづらいかもしれません。
明るい月が西の空へと沈む23日午前3時ころには観測しやすい条件となりそうです。
こと座について
こと座は夏の大三角形を形づくる星のひとつベガを含む星座でギリシャ神話ではアポロンの子、オルフェウスの持つたて琴とされています。
神話では優れた音楽家となったオルフェウスは美しい妻を娶るのですが、この妻がある日、毒蛇に噛まれて亡くなってしまいます。
悲しんだオルフェウスは死者の国へ行き冥神ハデスに琴を弾きながら妻を戻してくれるよう頼みます。
このオルフェウスの弾く琴の音の美しさに心を動かされたハデスはオルフェウスの妻を連れて変えることを許可したが条件を一つ出した。
それは途中で決して振り返ってはならないということ。
もう少しで帰れるそのときにオルフェウスは思わず振り返ってしまい、妻を連れ帰ることができなかった。そのことを悲しんだオルフェウスは川に身を投げ亡くなってしまいます。
川を流れるオルフェウスのたて琴を神ゼウスが拾い上げ星座にしたとされています。
むか~しむかし、こと座じゃなかった?
実は今回の主役に近いこと座、古くはハゲタカとしても描かれており、夏の大三角形であるわし座のアルタイル、はくちょう座のデネブとともに鳥に関連する星座だったようです。
ちなみにこの3つの鳥の星座はすぐとなりにあるヘルクレス座の物語に登場するお話にちなんでいるそうで、ヘルクレスの冒険の途中に殺されたとされています。
そのためでしょうか?わたしが使っているスマホ用アプリ(時間による星の動きなどが確認できるアプリ)ではこと座はハゲタカの形を模した琴の絵が使われています。
こと座のベガ
さて、こと座のベガについても。。。
こと座のベガはとても明るい一等星なのですが、夏の大三角形を形づくる星の一つで中国や日本のお話にも登場するのです。
それが七夕伝説。
天の川に隔たれた織姫と彦星、実はこと座のベガが織姫で、わし座のアルタイルが彦星なんですね。
夏の夜を彩るお話にも夜空の星々がたくさん関わっているのですね。